MENU

中小企業のdesknet’s NEO導入ガイド|国産グループウェアでスケジュール・設備予約・社内回覧を一元化して月15時間削減する方法

社内のスケジュール共有に毎朝メールを確認し、会議室の予約はLINEのグループチャットで口頭調整、回覧書類は紙で手渡し——。従業員30人の会社でも、こうした非効率なやり取りは積み重なると月15時間以上の無駄になります。

この記事では、国産グループウェアの定番「desknet’s NEO(デスクネッツ ネオ)」について、従業員10~100名規模の中小企業向けに導入メリット・費用・選び方・よくある失敗をわかりやすく解説します。サイボウズ Officeや Google Workspace と何が違うのか、どんな会社に向いているのかも含めて整理します。

目次

desknet’s NEOとは?

desknet’s NEOは、株式会社ネオジャパンが提供する国産のグループウェアです。2001年のリリース以来、累計導入社数は500万ユーザーを超え(2025年時点・同社公表)、国内グループウェア市場でトップクラスのシェアを持ちます。

「グループウェア」とは、社内のスケジュール・連絡・申請・文書共有などをまとめて管理するためのツールです。バラバラに使っているメール・Excel・紙の回覧板・LINEを、1つのプラットフォームに統合するイメージです。

desknet’s NEOが多くの中小企業に選ばれる理由は3つあります。

日本語で完結した設計: 海外製ツールにありがちな「翻訳が不自然でわかりにくい」「サポートが英語対応のみ」という問題がなく、IT不慣れな社員でも直感的に使えます。
40以上の機能がオールインワン: スケジュール・施設予約・メッセージ・回覧板・ワークフロー(稟議)・勤務管理など、業務に必要な機能を単体で揃えています。
クラウドとオンプレミスの両対応: クラウド版と自社サーバーへのインストール版(パッケージ)を選べるため、セキュリティ要件が厳しい業種でも導入できます。

導入で得られるメリット(数字で見るROI)

desknet’s NEOを導入した場合、どれくらいの業務時間が削減できるか、実際の利用パターンをもとに試算すると次のようになります。

業務 導入前 導入後 削減効果
スケジュール確認・調整 月4時間(メール・口頭確認) 月1時間(カレンダー共有で即確認) 月3時間削減
会議室・設備の予約調整 月3時間(口頭・メール往復) 月0.5時間(Web予約で即完結) 月2.5時間削減
回覧書類の配布・確認 月4時間(印刷・手渡し・催促) 月0.5時間(電子回覧で既読確認) 月3.5時間削減
稟議・申請書の処理 月5時間(紙書類の作成・押印・保管) 月1.5時間(電子ワークフロー) 月3.5時間削減
社内連絡・掲示板管理 月3時間(メール・紙掲示板) 月0.5時間(掲示板機能で一括配信) 月2.5時間削減

合計で月15時間以上の削減が見込めます。時給換算(2,000円)で月3万円、年間36万円の人件費相当コストの削減です。

主要機能と使い方

desknet’s NEOには40以上の機能が搭載されていますが、中小企業がまず使うべき機能は次の6つです。

1. スケジュール管理

社員全員のスケジュールを一覧で確認できます。会議の招集も社内カレンダーから直接送れるため、「参加できますか?」という確認メールが不要になります。スマートフォンからも確認・登録ができるため、営業や外回りの多い社員も手軽に使えます。

2. 施設予約(会議室・設備・車両)

会議室・社用車・プロジェクターなど設備の予約状況をリアルタイムで確認し、ダブルブッキングを防ぎます。従来のExcel管理や口頭調整と比べて、予約に関するやり取りが大幅に減ります。「施設予約だけを目的に導入する」企業も少なくなく、それだけ月次の削減効果が大きい機能です。

3. 回覧板・掲示板

「就業規則の改定」「健康診断の案内」などの社内通知を電子回覧で送れます。誰が確認済みかを画面で把握でき、紙の回覧板のように「どこで止まっているか探す」手間がゼロになります。

4. ワークフロー(電子稟議)

経費申請・購買申請・休暇申請などをWeb上で起票し、上長が承認します。紙の書類を印刷・押印・保管する手間がなくなり、承認者が外出中でもスマートフォンから即決裁できます。詳しい電子ワークフローの活用については、社内承認フロー自動化ガイドもあわせて参考にしてください。

5. メッセージ(社内チャット)

社内チャットとして使えるメッセージ機能があります。Slack・Teamsほど高機能ではないものの、グループウェアに統合されているため、スケジュールと連動した連絡が取れます。チャット機能を主軸に置きたい場合は、ビジネスチャット導入ガイドを参照してください。

6. 文書管理・共有

社内規程・マニュアル・テンプレートをフォルダで整理し、必要な人だけアクセスできる権限設定が可能です。スケジュールや稟議と同じ画面から参照できる一体感が強みです。

他のグループウェアとの違い

「サイボウズ Officeとdesknet’s NEOはどう違うのか」という質問をよく受けます。主な違いを整理します。

比較項目 desknet’s NEO サイボウズ Office Google Workspace
提供元 ネオジャパン(国産) サイボウズ(国産) Google(海外)
強み 施設予約・ワークフロー 掲示板・プロジェクト管理 メール・ドライブ・Meet
インターフェース 国産・シンプル 国産・シンプル 英語ベース・モダン
クラウド版月額(目安・税抜) ¥400前後/ユーザー ¥500/ユーザー ¥680~/ユーザー
オンプレ版 あり あり なし
向いている企業 施設管理・稟議が多い会社 チーム作業・プロジェクト型 既存GmailユーザーでITリテラシー高め

※料金は2026年7月時点の目安。税抜き表示。公式サイトで最新料金を確認してください。

サイボウズ Office導入ガイドと読み比べると、どちらが自社に向いているか判断しやすくなります。

導入の進め方(3ステップ)

1. 無料トライアルで使用感を確認する

desknet’s NEOのクラウド版は30日間の無料トライアルを提供しています。まず管理者1名と現場社員2名の計3名でトライアルし、「スケジュール共有」「施設予約」の2機能だけ使ってみましょう。全機能を一度に使おうとすると現場が混乱するため、最初は機能を絞り込むことが大切です。

2. 移行対象業務を選定し、現場に説明する

トライアルで手応えを得たら、正式導入に向けて移行対象業務を決めます。おすすめは「会議室予約」「月次の全社回覧」の2つから始めること。紙やメールとの並行運用期間は最大1か月にとどめ、「紙の回覧板を廃止する日」を社員に事前告知します。期限が曖昧だと新旧ツールの二重管理が長引く最大原因になります。

業務標準化の進め方と組み合わせると、移行計画が立てやすくなります。

3. 運用ルールをシンプルに決める

導入後に最も多い失敗は「ルールが曖昧で誰も使わなくなる」パターンです。次の3点だけ最初に決めておくと定着率が大幅に上がります。

スケジュールの記入ルール: 「外出・在宅は必ず登録する」など最低限のルールを明文化
施設予約の対象: 会議室・社用車など対象設備を最初にシステムへ登録
回覧板の配信起点: 「月1回の全体通知はdesknet’s NEOの掲示板から」と明示

費用の目安と使える補助金

【コスト】クラウド版の料金(2026年7月時点・目安・税抜)

ユーザー規模 月額/ユーザー(目安) 月額合計(目安) 年額合計(目安)
従業員10名 ¥400前後 ¥4,000前後 ¥48,000前後
従業員30名 ¥400前後 ¥12,000前後 ¥144,000前後
従業員50名 ¥400前後 ¥20,000前後 ¥240,000前後

オンプレミス版(パッケージ)は初期費用が数十万円かかりますが、ユーザー数が多い企業では長期コストをクラウド版より抑えられる場合があります。料金は公式サイトで最新情報を確認してください。

IT導入補助金の活用

desknet’s NEOはIT導入補助金の対象ツールに登録されているベンダーが取り扱っています。2025年度のIT導入補助金(デジタル化基盤導入類型)では、クラウドサービスの月額費用(最大2年分)が最大75%補助される枠がありました。2026年度の公募情報は経済産業省のIT導入補助金公式サイトで最新情報を確認してください(執筆時点:2026年7月)。

補助金の申請手順については、IT導入補助金の申請ガイドを参照してください。

よくある失敗と回避策

失敗1:管理者だけが熱心で現場が使わない

グループウェア導入で最も多いのが「導入したのに誰も使わず幽霊ツールになる」パターンです。回避するには、経営者または部門長が最初に自分のスケジュールをdesknet’s NEOに登録し、「上が使っている」という状況を作ることが有効です。

失敗2:全機能を一度に展開する

40以上の機能があるため、「せっかくだから全部使おう」と考えがちです。しかし機能が多すぎると社員が何をどこでやればよいか迷い、結局使われなくなります。最初の3か月は「スケジュール」「施設予約」「掲示板」の3機能のみに絞るのが定石です。

失敗3:既存ツールとの並行運用が長引く

「念のため紙の回覧板も続けよう」という判断が定着の妨げになります。移行期間(最長1か月)を明確に区切り、「〇月〇日以降は紙回覧廃止」と社内通知で宣言することが重要です。ツール定着のノウハウはDXツール定着化ガイドもあわせてご覧ください。

本記事のまとめ

・desknet’s NEOは国産グループウェアの定番。スケジュール・施設予約・回覧板・ワークフローを1つに統合できる
・中小企業(30名規模)では月15時間以上の業務時間削減が見込め、年間36万円相当の人件費コスト削減につながる
・クラウド版は1ユーザーあたり月400円前後から始められ、IT導入補助金の対象になる場合がある
・導入はまず3機能(スケジュール・施設予約・掲示板)に絞り、紙との並行運用期間を明確に区切ることが定着のカギ
・サイボウズ Officeとの主な違いは「施設予約の使いやすさ」と「ワークフロー機能の充実度」にある

ITに不慣れな社員が多い中小企業ほど、国産・日本語完結・シンプル操作のdesknet’s NEOは導入しやすいツールです。まず30日間の無料トライアルで、会議室予約と回覧板の手間がどれだけ減るかを確かめてみてください。

PR

担当者になったら知っておきたい 中堅・中小企業のための「DX」実践講座(船井総合研究所デジタルイノベーションラボ)

グループウェア選定からRPA活用まで、中堅・中小企業のDX推進担当者が直面する実務課題を網羅した一冊。ツール導入前の社内説明や定着化施策のヒントが豊富で、desknet’s NEO導入プロジェクトの参考書としても活用できます。

関連記事をもっと読む

同じテーマの記事をまとめています。あわせて読みたい記事はこちらからご覧いただけます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次